無理しないFX入門
SLOW & STEADY FX ─ 安定志向のためのコツコツ為替
【リスク】FXは為替変動・レバレッジにより、預けた証拠金を超える損失(元本割れ)が生じるおそれがあります。本記事は情報提供で、特定取引の勧誘ではありません。
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サービス説明の「3%〜8%」と、実際のファンドの「4.0%」|LSEEDで突き合わせてみる

※この記事には広告(PR)が含まれます。掲載する内容や順番を、広告の有無で変えることはしていません。

先に答えを書きます。サービスの説明ページと、ファンドの個別ページは、書いてあることの性質が違います。説明ページは「このサービスではこういう商品を扱います」という範囲の話で、実際に自分が申し込む条件はファンドごとのページで決まる。LSEED(エルシード)で3か所を突き合わせたら、利回りも募集方式も、説明ページの記述と直近のファンドの表示がきれいには重なりませんでした。これはどちらかが間違っているという話ではなく、読む側が見る場所を間違えやすい、という話です。

説明ページは「範囲」、ファンドページは「今回の条件」

LSEEDは株式会社ランドネットが運営する不動産投資クラウドファンディングです。公式サイトには「当サイトは、株式会社ランドネット(東証スタンダード市場に上場)の運営するサービスです。」と記載されています。

で、サービスの説明ページには特徴が並んでいます。そこに書いてある数字は、そのサービスで扱う商品の範囲です。いっぽうファンド一覧に並ぶ個別のファンドには、そのファンドの条件が書いてある。この2つは役割が違います。

白状すると、私は最初これを分けて読んでいませんでした。説明ページの数字を見て「だいたいこれくらいなんだな」と決めて、そのままファンドを探しに行く。ChatGPTに『このサービスの利回りってどれくらい?』と聞いても、返ってくるのは説明ページ側の一般論なんですよね。個別の条件は、自分でファンドのページを開かないと出てきません

突き合わせ① 利回り

説明ページ側の記述を、そのまま引きます。

公式の説明(そのまま):「1.想定年配当利回り3%〜8% 日本国内の銀行の定期預金や国債と比較しても想定利回りが高いため、リターンが高くなる可能性があります。」

3%から8%。幅があります。では実際のファンドはどうか。2026年9月23日時点でファンド一覧の1ページ目に出ていた直近5本を、表示のまま書き出します(一覧は全8ページあり、ここで見たのはその1ページ目です)。

ファンド状態年予定利回り運用期間募集金額応募率
LSEED#36募集中(先着)4.0%1年94,460,000円48.2%
LSEED#35運用中(先着)4.0%1年86,050,000円111.9%
LSEED#34運用中(先着)4.0%1年72,500,000円117.5%
LSEED#33運用中(先着)4.5%1年68,220,000円137.1%
LSEED#32運用中(先着)4.5%1年69,570,000円105.4%

(LSEED公式サイトのファンド一覧・1ページ目の5本。2026年9月23日時点の表示)

直近5本は4.0%〜4.5%でした。説明ページの幅(3%〜8%)の中には収まっていますが、下のほうです。8%という上端だけを見て期待値にしていたら、だいぶずれます。

これは嘘でも誇張でもありません。幅は「このサービスで過去に扱った/扱いうる範囲」で、直近の水準とは別の情報だというだけです。私は幅を見つけたら、幅の真ん中でも上端でもなく、いま募集しているファンドの数字を見るようにしています。

突き合わせ② 募集方式

ここがいちばんはっきり分かれました。説明ページの「ご利用の流れ」には、こう書かれています。

公式の説明(そのまま・STEP 4 応募):「確認後、「応募する」ボタンをクリックしたら応募完了となります。応募完了後、募集期間が終了したら抽選を行い、その結果をメールにてご連絡致します。」

抽選、と書いてあります。ところが上の表のとおり、直近5本にはいずれも「先着」の表示が付いていました。

どこを見たか募集方式
説明ページ「ご利用の流れ」STEP 4募集期間が終了したら抽選
ファンド一覧1ページ目の5本(2026年9月23日時点)5本とも「先着」

この違いは、準備することが変わるので実務的に効きます。抽選なら募集期間内に出しておけばよく、先着なら募集開始の時刻を押さえる必要がある。カレンダーに入れる予定の形が変わります。

実際、#36には「優先募集期間は終了しました」という表示も出ていました。同じ1本のファンドの中にも時間帯の区切りがあるということです。方式は各ファンドの表示で確かめる項目で、説明ページの記述を全ファンドに当てはめてはいけない、というのが今回の結論でした。

突き合わせ③ 「運用期間中でも回収できる」の条件

LSEEDには、他の不動産クラファンであまり見ない特徴があります。

公式の説明(そのまま):「運用期間中でも出資金が回収できる ファンドの運用期間中でも、投資家様がご自身の出資を当社に譲渡(売却)することで出資金を回収できる仕組みをご用意しております。」

このブログで前に見た2つとは正反対です。COMMOSUSは「保有期間中は、原則としてファンド持分の解約を行うことはできません」、TASUKI FUNDSは「自由に第三者へ譲渡することはできません」でした(TASUKI FUNDSの記事)。資金が拘束されるかどうかは、この種の商品を選ぶときのいちばん大きい分かれ目なので、ここは読みどころです。

ただし、同じ場所に但し書きが2つ付いています。

公式の但し書き(そのまま):「譲渡可能期間が設定されていないファンドがございます。詳細はファンド詳細の[ファンド概要]をご確認ください。」「ファンド継続に支障が出る場合は譲渡をお断りする場合もございます。あらかじめご了承ください。」

整理すると、①そもそも譲渡可能期間が設定されていないファンドがある ②設定されていても断られる場合がある。つまり「いつでも必ず現金化できる」という意味ではありません。

私はこの但し書きを読んでから、この仕組みを資金計画の前提には入れないことにしました。使えたらありがたいオプション、くらいの位置づけです。運用期間が1年なら、1年動かさずに済む額の範囲で考える。資金管理の記事で書いたのと同じで、先に決めるのは置ける額のほうです。

配当の権利が確定する日が決まっている

もう1つ、説明ページを読まないと気づきにくい項目がありました。

公式の説明(そのまま・STEP 7):「例として、運用期間が1年以上のファンドでは、配当金の権利が当社の決算期(7月末)に確定し、8月1日に支払われます。決算期(7月末)時点で権利を保有していない場合、配当は発生しませんのでご注意ください。」

「例として、運用期間が1年以上のファンドでは」という限定つきの説明です。運用期間だけでなく、決算期をまたぐかどうかが配当に関わるということになります。

上の表のとおり直近5本はすべて運用期間1年だったので、この説明が効く可能性があります。自分が申し込むファンドの運用期間と、7月末という日付の関係は、詳細ページで確かめる項目です。ここは私の解釈を混ぜずに、公式の書き方のまま持っておくのが安全だと思っています。

公式サイトで募集中ファンドの利回り・方式・譲渡可能期間を確認
LSEED(エルシード)
LSEEDの公式ページを見る →
PR|本リンクは広告です。提携により当ブログが報酬を得る場合があります。ファンドの内容・想定利回り・運用期間・募集方式・譲渡の可否は変更される場合があり、各ファンドの詳細ページおよび契約成立前書面が正となります。申し込み・投資の判断はご自身の責任で行ってください。

優先劣後10%〜30%にも「変動する場合」がある

リスクを抑える仕組みについても、数字と但し書きがセットです。

公式の説明(そのまま):「当社がプロジェクト全体の10%~30%を出資することで、価格下落が生じた場合も、劣後出資分までの下落であれば、投資家様の元本は守られる仕組みを採用しております。」「プロジェクトにより優先劣後割合が変動する場合がございます。」

読み取れるのは2点です。①守られるのは「劣後出資分までの下落であれば」という条件つき ②割合そのものがファンドによって変わる。10%と30%では、吸収できる下落の幅が3倍違います。

あわせて、公式は「2026年7月現在での配当遅延や元本割れはございません。」とも記載しています。これはその時点までの実績であって、将来の保証ではありません。同じサイトのフッターには、こう書かれています。

公式の表記(そのまま):「当サイトで表示されている「利回り」はあくまで「想定利回り」であり、「利回り」の保証は出資法に基づき一切行っておりません。」
実績の記載と、この一文はセットで読む項目です。どちらか一方だけを覚えて帰ると、もう一方が抜け落ちます。

なお運営会社の許可は「不動産特定共同事業 第1号事業者 許可番号 東京都知事 第117号」と表示されていました。第1号事業者という種別と、出し手が東京都知事であることが書いてあるので、照会先はそこになります。

まとめ

説明ページの数字は、そのサービスの「だいたいの顔つき」を教えてくれます。ただ自分が入れるお金の条件は、そこには書いていない。幅を見つけたら、いま募集している1本の数字まで降りる。それだけで読み違いはかなり減りました。

出典(2026年9月23日に確認)
LSEEDクラファン 公式サイト(LSEEDとは/「LSEEDクラファン」の特徴/リスクを軽減する仕組み/ご利用の流れ/ファンド一覧、および同ページ最下部フッターの会社情報・許可表記・免責表記)https://lseed.net/crowdfunding
※本記事の数値・文言は上記ページの表示に基づきます。ファンドの内容は各ファンドの詳細ページおよび契約成立前書面が正となります。