先に答えを書きます。外為オンラインの取引手数料は、注文の種類によって0円と20円に分かれます。クイック注文・指値注文・逆指値注文・IFD注文は0円。有料なのはiサイクル2取引とサイクル2取引だけで、1,000通貨あたり20円(税込)です。しかも新規と決済のそれぞれに発生します。看板の自動売買が、ちょうど有料側に置かれている——ここを知らずに回数を重ねると、想定していたコストと合わなくなります。
外為オンラインの取引手数料は、口座や通貨ペアではなく注文の種類で決まります。クイック・指値・逆指値・IFDは0円、iサイクル2取引とサイクル2取引だけが1,000通貨あたり20円(税込)です。
公式の取引手数料ページには、注文方法ごとの一覧が載っています。全通貨ペア共通で、次のように分かれます。
| 注文の種類 | 取引手数料(税込) | 区分 |
|---|---|---|
| クイック注文 | 0円 | 無料 |
| 指値注文 | 0円 | 無料 |
| 逆指値注文 | 0円 | 無料 |
| IFD注文 | 0円 | 無料 |
| iサイクル2取引 | 20円 | 有料 |
| サイクル2取引 | 20円 | 有料 |
表の見出しに書かれている単位が大事です。金額は1,000通貨あたり(南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は10,000通貨あたり)で、いずれも税込。つまり20円は「1回いくら」ではなく「数量に対していくら」です。
私は最初、この表を上から4行だけ見て「手数料0円の会社」と頭に入れてしまいました。自分が使いたい機能が下2行にあると気づいたのは、後から手数料ページに戻ったときです。無料と有料が同じ表に並んでいるので、視線が止まった行で印象が決まってしまう。
20円は往復の金額ではありません。公式が「新規及び決済取引のそれぞれに発生する」と書いているとおり、入るときに1回・出るときに1回。1往復あたり合計40円という読み方になります。
公式の注記はこう書かれています。
外為オンライン 取引手数料ページより:「iサイクル2取引及びサイクル2取引は、新規及び決済取引のそれぞれに取引手数料が発生します。」
片道ではなく、入るときに1回、出るときに1回。1,000通貨を1ロットとして往復すれば、20円が2回。合計40円という読み方になります。ここは「往復で20円」と誤解しやすいところなので、原文のまま置いておきます。
そして自動売買は、設定した値幅ごとに新規と決済をくり返す仕組みです。FX自動売買(システムトレード)の基礎と注意点にも書いたとおり、レンジを行き来するあいだ売買が積み上がるのが売りの仕組みですよね。その回数が、そのまま手数料の発生回数になります。
手数料の単位が1,000通貨あたりということは、数量を倍にすれば手数料も倍になります。1万通貨を動かせば、1,000通貨の10倍。ここは素直な比例です。
ただし南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は、手数料の単位が10,000通貨あたりになります。この2つは取引単位そのものも他と違っていて、取引要綱にはこう書かれています。
外為オンライン 取引要綱詳細より:「【L25R 1,000通貨コース・L25 1,000通貨コース】取引単位は、1,000通貨(数量1)~30万通貨(数量300)となります。但し、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は、1万通貨(数量1)~300万通貨(数量300)となります。」
コースの区分も整理しておきます。一万通貨がL25R・L25、1,000通貨がL25R mini・L25 mini。1,000通貨から動かせるコースがあるので、少額で試したい人の入口としては成立します。少額から始める考え方そのものは少額FX(1000通貨)で無理なく始めるメリットにまとめました。
外為オンラインのトップページには、重要事項として次の記載があります。
外為オンライン トップページより:「取引手数料は、外為オンラインFXでは、取引コースにより1000通貨コースが1ロットあたり片道0円~20円(税込)、1万通貨コースが1ロットあたり片道0円~200円(税込)となります。」
0円から始まって、上限がある。この幅は「コースによって変わる」だけでなく、注文の種類によって0円側と上限側に分かれるということです。上限側に置かれているのが何かは、同じくトップページの注記が名指ししています。
外為オンライン トップページの注記より:
(※)「iサイクル2取引™・サイクル2取引™」は手数料が発生します。
この注記は「1000通貨でも手数料無料でFX取引ができるminiコース」という案内に付いている※です。無料をうたう文と、その例外を示す注記がセットで置かれている。無料の範囲は本当に無料で、有料の範囲はきちんと明示されている——隠している会社ではない、というのが私の読み方です。読む側が※を飛ばすかどうか、という話でした。
1万通貨コースの上限200円という数字も、1,000通貨あたり20円という単位と並べると桁が揃います。1万通貨は1,000通貨の10倍ですから。ただ、手数料ページの表そのものは1,000通貨あたりの単位で書かれているので、自分が申し込むコースの表記でもう一度確かめるのが確実です。表と重要事項で単位の書き方が違うだけで、読み違えは起きます。
もうひとつ、正直に書いておきます。なぜ自動売買だけが有料なのか、その理由は公式ページに書かれていません。仕組みの提供コストだろう、といった推測はいくらでもできますが、確認できていないことを書き足す意味はないので、ここでは「有料である」という事実だけを持って帰ってもらえればと思います。
手数料0円の注文でも、売値と買値の差であるスプレッドは取引のたびに負担しています。しかも外為オンラインは掲載値を「原則固定」ではなく「参考値」と書いているので、表の数字をそのまま固定コストとして計算に入れることはできません。
ここは外為オンラインに限らずどの会社でも同じ論点です。仕組みそのものはスプレッドとスワップポイントとは?取引コストの基本で書きました。
外為オンラインは取引要綱にスプレッドの一覧を掲載しています(単位はPoint)。この掲載値は一万通貨コース(L25R・L25)と1,000通貨コース(L25R mini・L25 mini)で共通です。公式の表を開いて確かめたところ、スプレッド欄は縦に1列のまま両コースにまたがっていて、コース別に2列へ分かれているのは隣の取引証拠金【個人】の欄のほうでした。miniで始めても、下の数字はそのまま自分に当てはまります。
| 通貨ペア | スプレッド(Point・参考値/両コース共通) | 通貨ペア | スプレッド(Point・参考値/両コース共通) |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 1~5 | CAD/JPY | 5 |
| EUR/JPY | 2~6 | CHF/JPY | 5~20 |
| GBP/JPY | 1~4 | EUR/USD | 1 |
| AUD/JPY | 3 | GBP/USD | 3 |
| NZD/JPY | 6 | AUD/USD | 2 |
そのうえで、公式には但し書きが添えられています。
外為オンライン 取引要綱詳細より:「掲載するスプレッドは参考値です。著しい流動性の低下、及び相場急変時においてはこの限りではなく、例外もございます。」
ここは正確に受け取っておきたいところです。「原則固定」という案内ではなく、「参考値」と書かれている。他社の原則固定の表記と同じものとして頭に入れると、計算が合わなくなります。掲載値は目安として見て、実際の値は取引画面で確認する。それだけの話ですが、コストを見積もるときの土台が変わります。
手数料は1,000通貨あたりの定額なので、数量が増えれば比例して増え、売買回数が増えれば回数ぶん積み上がります。しかもスプレッドとは別枠。少額で回数を重ねる使い方ほど、20円の重みは効いてきます。
自動売買を選ぶ動機は、たいてい「相場に張りついていられないから」です。私も同じで、値幅ごとにコツコツ拾ってくれる仕組みは魅力に感じます。ただ、その「コツコツ」は手数料の発生回数でもある。狙う利幅が小さいほど、1回あたりのコストが利幅に対して占める割合は大きくなります。
積み上がり方はシンプルです。数量を3倍にすれば手数料も3倍。往復すれば2回。この2つが掛け合わさるので、「小さく・何度も」という使い方は、手数料の面では回数のぶんだけ素直に増えていきます。少額だから手数料も小さいまま、とはならない。小さいのは1回あたりの金額で、合計は回数が決めるという構造です。
だから「iサイクル2取引は損」という話にはなりません。設定する値幅、動かす数量、想定する保有期間によって、重さはまるで変わります。判断できるのは自分の使い方を数字にした人だけです。手数料が発生する取引かどうかを、設定する前に確認しておく。それが最初の一歩だと思っています。
私のAIの使い方:公式の取引手数料ページを貼って、「①手数料が0円の注文 ②手数料がかかる注文 ③金額の単位 ④新規と決済のどちらに発生するか、の4つに分けて。ページに書かれていない項目は『記載なし』と答えて」と頼んでいます。書かれていないものを書かせない一文を足すと、原文に戻る場所がはっきりします。
資金をいくら入れて、1回にどれだけ動かすか。その決め方は無理しないFXの資金管理ルール(リスク管理の型)に型としてまとめてあります。外為オンラインという会社そのものの全体像は外為オンラインってどんなFX口座?のほうで整理しました。
表をもう一度見ると、無料側には4つ並んでいます。クイック注文、指値注文、逆指値注文、IFD注文。このうちIFD注文は、新規の注文と、その決済の注文をセットで出しておける方式です。入る価格と出る価格を先に決めて置いておけるので、画面に張りついていられない人でも扱えます。
つまり「相場を見ていられない」という悩みへの答えは、自動売買だけではないということです。無料側の注文を組み合わせて、入りと出口を先に置いておく。回数は減りますが、手数料の発生する行には触れないまま運用できます。
もちろん、値幅ごとに自動でくり返してくれる仕組みと、あらかじめ置いた注文を待つ運用は、狙っているものが違います。どちらが良いという話ではありません。ただ、「自動売買を使いたい」と「手数料を抑えたい」が同時にあるなら、両立しない場面があることは先に知っておいたほうがいい。私はここを最初に整理してから設定に進むようにしています。
整理のしかた:自分の生活リズムで、1日に何回チャートを見られるか。週に何回まで注文を置き直せるか。ここを先に決めると、無料側で足りるのか自動売買が要るのかが見えてきます。仕組みから選ぶより、生活から選ぶほうが続きます。
コストの話だけで終わらせないために、口座の前提も並べておきます。外為オンラインの個人の必要証拠金は各通貨のレートにより決定され、お取引額の4%相当。証拠金の25倍までの取引ができます。預けた資金は信託保全の対象とされています。
そして、ロスカットについて公式はこう書いています。
必要証拠金が取引額の4%相当というのは、裏返せば取引額が証拠金の25倍まで届くということです。数量を決めるときに見るのは手数料の20円ではなく、まずこちらの比率。コストの話は、ポジションの大きさを決めたあとの話だと私は順番を決めています。逆にすると、手数料を惜しんで数量を増やす、という一番やってはいけない方向に行きがちなので。
会社の登録情報も確認できます。商号は株式会社外為オンライン(金融商品取引業者)、登録番号は関東財務局長(金商)第276号、金融先物取引業協会の会員番号は1544。無料のFXセミナーとデモ口座(FXデモ体験)も用意されているので、いきなり資金を入れずに操作感だけ確かめるという進め方もできます。取引画面で実際のスプレッドがどう表示されるかも、デモなら手数料の心配なく見られますね。
外為オンラインは「取引スタイルで選べる4つのコース」という打ち出し方をしています。コースを選ぶという行為には、取引単位を選ぶことと、手数料の単位を選ぶことの両方が含まれている。コース選びの画面が、実はコストの分岐点という見方をしておくと、あとで表に戻る回数が減ります。
この4つは、口座を開く前でも公式ページだけで確認できます。数字を手元にメモしておくと、後から「思っていたのと違った」が減ります。
今日の一歩は、公式の取引手数料ページを開いて自分が使うつもりの注文が表のどの行にあるかを1つ確認すること。無料の会社か有料の会社かではなく、自分の使い方が無料の側か有料の側か。そこが分かれば、コストの見積もりは自分の言葉でできるようになります。焦らず、自分のペースで。